日清製粉ウェルナ 
製品ライフサイクルにおける
環境影響の算定手法を
評価指標
として国内食品メーカーに
先んじて導入

消費者とともに持続可能な
社会の実現を目指します

サステナビリティ商品情報

日清製粉グループの株式会社日清製粉ウェルナ(取締役社長:岩橋 恭彦)は、製品の原料調達から廃棄までの製品ライフサイクルにおける環境影響の算定手法「製品ライフサイクルアセスメント(以下製品LCA)」を製品・施策の評価指標として、国内食品メーカーに先んじて導入します。
導入にあたり、検査・検証・試験およびISO認証業界において世界的なリーディングカンパニーであるSGSの日本法人 SGSジャパン株式会社により、「パスタ乾麺」「パスタソース」「冷凍パスタ」「プレミックス」の4つの家庭用製品カテゴリーを対象にした算定方法について、2023年7月にその妥当性評価を受けました。
当社は今後、製品LCAを活用した環境配慮型製品の開発を進めていきます。また、CO2e排出量などを消費者へ積極的に情報発信することで、消費者と共に持続可能な社会の実現を目指します。【別紙 参照】

近年、SDGsの達成に向けた企業の社会的責任として環境・社会問題への対応が必須とされる中、サプライチェーン全体における環境評価も重要になっています。
そこで当社は、製品LCAにより二酸化炭素相当量(CO2e)※1を算定し、製品・施策の評価指標として導入することとしました。製品LCAにより「製品ライフサイクルの各段階におけるCO2e排出量」を見える化できるため、「プラスチック使用量は削減したが、製品ライフサイクル全体のCO2e排出量が増加した。」といったことを発生させないように、環境配慮型製品の開発指標などに活用できます。さらに、消費者が関わる「調理・喫食」段階における環境への影響も見える化されるため、これらの情報発信を通じて、消費者と共に環境負荷低減へ取り組むことを目指します。
※1 地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量を指す単位で、温室効果ガスの発生量を二酸化炭素(CO2)の発生量に換算したもの

例えば「マ・マー チャック付結束スパゲティ 1.6mm(以下 標準タイプ)」を製品LCAによって算定した場合、製品ライフサイクルでのCO2e排出量は「調理・喫食」段階が最も多く、全体の約56%も占めることが分かりました。【下記図 参照】

そこで、調理時間が短い「マ・マー 早ゆでスパゲティ FineFast 1.6mm(以下 早ゆで)」と「標準タイプ」を比較したところ、CO2e排出量は「調理・喫食」段階では約34%、製品ライフサイクル全体では約15%削減されることが分かりました。【下記図 参照】

つまり、消費者が「早ゆで」を使用することは、各ご家庭での環境負荷低減への貢献に繋がります。

参考)製品ライフサイクルアセスメントについて

製品の原料調達から廃棄までの製品ライフサイクル全体における環境影響の算定手法で、CO2e排出量を算定対象とすることが一般的です。
算定は「国際基準」を参考に「資源消費」「エネルギー使用量」「ごみの排出量」などを考慮し、透明性と信頼性のあるデータを使用することで第三者による妥当性評価を得られます。

なお当社の算定方法は、ISO14067およびISO14064-1、2の手法を参考にすることで、CO2e排出量絶対値(g-CO2e/商品)と相対値(%)の評価が可能となりました。

(※別紙)
製品ライフサイクルアセスメント(製品LCA)導入と評価指標としての活用に関するイメージ図
~消費者とともに持続可能な社会の実現へ~

この件に関する報道関係者のお問い合わせ先
株式会社日清製粉グループ本社
総務本部 広報部 担当:山口・淺倉・神田
電話:03-5282-6650
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